クラウン第一章

平成19325

場所:栂池高原 白樺ゲレンデ

天候:雨

白馬五竜で受けるはずであったが、暖冬の影響で検定バーンのいいもりゲレンデには雪が無く、中止となってしまった。よって同じ日に行われていた栂池で受ける事にした。

事前講習は吉岡和彦先生。要点をついたレッスンで僕には分かりやすかった。今のスキーは板が仕事をしてくれるので、必要以上に力はいらないとの事。

スキーは腰で滑る

谷回り部分でスキーをズラす事により角付けを作る

大回りでは中盤で内脚を“スウィーッ”とたたむ(自分の感覚はこんな感じ)

小回りでは中盤でスキーに圧をためる為に縦ズレを使う

小回りではターン後半抱え込みを使い処理をする

などである。

大回りでは楽な滑りとして感じた。体は板の進行方向と同じ向きに合わせる。内向動作が強いと、内スキーをたたむ時に窮屈な動きになるし、膝への負担が大きい。骨盤は立てるのが基本だが、股関節辺りを緩める(力を抜くような感じ)ほうが動きを出しやすい。股関節に力が入ってしまうと両膝が内側に入りやすい結果両足均等荷重(二軸)が作りにくい。小回りは後半に力を抜き板を抱え込む事により体が板の落下に付いていくようになった。中回りは小回りベースの動きで組みたてると、とてもヌケの良い中回りになった。バーン状況が悪い場合は自分から体をターン内側に持っていく事は厳禁。バーン状況に応じて下肢の動きを中心に上体を補助的に使う。これによって雪面への圧が常にかけられる状況になる。

さて検定当日、受験者22人。前日の雨がまだ降り続き、ガスが発生している。視界はかなり悪い。9時半開始の予定が10時半に変更された。しかし、ガスが発生したままの状況の中、開始した。

不整地大回り…79

白樺第3クワッド降り場から板を担いで数十メートル上がった場所からのスタート。前走は1ターンで見えなくなった。視界不良の為、ここは安全
性を重視した大回りとしてスタートしたが検定員が見えない。ゴールの旗と検定員が見えたのは最後の
1ターンだった。わずか4ターンで終了。2種目終えて気づいたのだが、ミラーの少し入ったゴーグルはかなり見づらい。

整地中回り…79

白樺中間地点からのスタート。相変わらず視界は悪い。雨はかなり小雨になってきているので、あとは視界の問題だけだ。中回りは得意種目。さらに昨日掴んだ感覚をプラスすればと思いスタート。しかし、昨日の感覚を出す事無く終了。ここでゴーグルを変更すると視界が少し良くなった。最初からこちらにしていればよかったかも…。

整地大回り…79

白樺ゲレンデ上部にある廃墟?レストハウスよりスタート。のはずが、助走距離がとられてクワッドリフト降り場辺りからのスタートとなった。距離&幅が短く、検定員が見れるのは1.5ターンほど。そこで動きを見せれるようにと思ってスタート。助走距離を長めにとってターンに入ろうと思っていたらすでに検定員が…。あれっと思い滑り終えたのだが。結果スピードは無く、谷回りをも見せる事無く終わった感じでした。

フリー滑降…79

白樺中間地点からのスタート。どうもポジションがきまらない。乗っている位置が少し違う。滑っていてそう感じていた。斜度にあってない、腰から上の上体角度が違う?自分の滑りに何か物足りなさを感じながら滑っていた。

不整地小回り…80

白樺ゲレンデ上部にある廃墟?レストハウス下。朝一番に滑ったコースは深目のバンク状だったのでこれは良いかも!と思っていたところ…コース整備でなめらかな形状へと修正され。深くスピードのある滑りにはならず途中で失速。仕方なく縦目コブ滑りも交えての滑り。作戦ミスかなぁ、残念。

整地小回り…79

白樺ゲレンデ横新コースの急斜面。最終種目になって、ようやくガスがはれてスタート位置から検定員が見えた。テクニカル受験が50人ほど滑った後なので若干荒れていた。左外足のエッジングが遅い為ターン前半のとらえが遅い。左右のエッジング時間の違いを感じながら終了。落差はあったが、出来は悪い…。

今回は条件が悪い中、モチベーションを保ちつつ滑るといった精神的な部分にも“もろさ”があったと思う。どのような状況下にあっても、滑りにムラが無いような練習を今後やっていかねばならないと思った。