クラウン第六章

平成23年4月3日

場所:白馬五竜スキー場 アルプス平ゲレンデ

天候:晴れ




今シーズンは3月20日に栂池に行ったが、悪天候の為、
検定中止となったため、事前講習は栂池で、検定は白馬五竜で受けることとなった。


事前講習は猪俣誠さん。昨シーズンから変わった教程に関してジャッジの観点から滑りなどを詳しくレッスンしてくれた。
現在のポジショニング(体軸)の位置と板の使い方を中心としたテーマで、事前講習はおこなわれた。具体的に言うと、今まで使っていた脚の伸縮(板を抜いて走らせる)は減点対象となるなど、改良する点が多かった。今後はこういう点を、技術選でも使っていかなければならないということだった。




検定受験者はテクニカル49名、クラウン17名。
テクニカル班とクラウン班の2班にわかれて
すすめられた。
不整地班と整地班にわかれて、整地班は長野県連から
渡辺一樹さんが、不整地班は太田具英さんが
ジャッジに加わった。




 不整地大回り
朝イチ番の種目で気温が低く、かなり硬い斜面となっていた。
板を谷回り前半からしっかりと捕らえて安定性を重視して滑っ
たが、スピードが少し遅かったかもしれない。 79点

 大回り ナチュラル
この季節ではめずらしくハードパックされていて高速バーンと
なった。板を押しずらすことによってしっかりとした軸と傾きを
作ることを事前講習でやってきたが、ここでは以前の、先に
体を中に入れることにより軸を出す といった滑りが出て
しまった。 78点

 不整地小回り
不整地大回りの斜面をそのまま使って不整地小回りが
おこなわれた。コブはなく、苦手としている
“荒れ地不整地” での小回りとなった。今後は
このような斜面状況をもっと練習しなければ
ならないと思う。 78点

 フリー
少しバーンがゆるんで滑りやすい状況になり、
練習してきた滑りが出せたが、課題としている山回りを
引っ張り過ぎないという点は克服できなかった。
ターンを横にひっぱり過ぎ、迫ってくる滑りに
ならなかったように思う。 79点

 小回り ナチュラル
失敗はなかったが、スピードと板の走りは無かったように思う。
やはりしっかりと雪面を捉えて、板のヌケを出すような滑りを
心がけないとダメかなと思う。78点



今シーズンは、自分の滑りの質を高めていくことが出来ていた。しかし、事前講習で大きく改良が必要だった。今までやってきた重要視していた、“重心の前後移動移動とターン後半板を抜いて走らせる”ことから“高いポジションで軸を作り、常に重さを使って滑る”という滑りへと変えなければならなかった。またトップを押さえすぎない・スキーのエッジを先に立てにいかないをいうことなど、バーンがどのような状況でも、しっかりと軸を作って雪面を捉えていける滑りをも身につける必要があると感じた。それとクラウンはやはり、バーン状況に対応しながらスピード感あふれる安定した滑りが必要である。


今回の合格者数はテクニカル2名、クラウン合格者は0名となった。