クラウン第五章

平成22年3月28日

場所:栂池高原 チャンピオンゲレンデ

天候:晴れ



教程が改定されて初の受験となる。
整地という設定バーンからナチュラルバーンへの変更と中回りが廃止された。

事前講習は猪俣一之さん。今回の教程改定に関してジャッジの観点などを話してくれた。
現在のマテリアルの要素を引き出すための体の使い方といったテーマで、事前講習はおこなわれた。今すぐに修正はできないが、今後はこういった事を練習して身につけてほしいということだった。

         


 大回り ナチュラル
今シーズンからの設定バーンである“ナチュラル”は雪面状況を判断しながら滑るといったことを、以前に比べてさらに求められているように感じた。特に今回のバーン状況は柔らかいグサ雪だったので、パックされた時のように、積極的に重心を内に運んだ滑りでは点数が出ていないようであった。77点

 不整地小回り
バンク滑りを捨て、前日の事前講習で習った縦に滑ることを意識して滑った。滑りはまだまだだが、今後はこの縦に滑る練習をして身につけたいと思う。79点

 不整地大回り
滑りは特に悪くもなかったと思う。ただバーン状況に慎重になりすぎ、クラウンに値するスピードが不足していたかもしれない。79点

 小回り ナチュラル
グサ雪での小回りはかなり改善の余地がある。やはり板のヌケを出すような滑りに改善していかないとダメである。78点

 フリー
最終種目になり、バーンがかなり荒れていたので、慎重になりすぎてターンを横にひっぱり過ぎた。結果スピード感と積極性がない滑りになってしまった。79点


今シーズンは、昨シーズンの滑りを煮詰めて運動表現を高めていくことが出来ていた。しかし、事前講習で習ったことを翌日滑りにしようとして、今までやってきた本来重要視していた、重心の移動を表現していなかった。また設定バーンがナチュラルであるのに対して、整地の滑りで滑ってしまい、結果点数が出なく自分を見失う結果となってしまった。クラウンはやはり、今まで練習してきたことをバーン状況に対応しながら滑りきることが重要で、そのあたりの対応幅が無いとダメだと痛感した。またキレと走りも見せていく事が必要である。


今回の受験者数は34名、合格者は3名となった。