クラウン第三章

平成21322

場所:栂池高原 チャンピオンゲレンデ

天候:雨&風

栂池でクラウンを受験して3シーズン目、
ゲレンデもだんだんとわかってきて、あとは技術がどこまで出せるかというだけだ。

事前講習は淀先生。講習内容は、今シーズン末永さんと課題としていた重心の前後移動で、まったく同じ内容だった。ただ今回の講習はニュートラルポジションにまで移動ということだった。末永さんの求めているのは、そこからさらに板をたわませられるポジションまでもっていくのが課題だが、今回はその入り口までということだった。

今シーズンの課題はとにかく前後の移動。大回りでは3月中頃にようやく感覚がつかめてきだしたが、雪面状況にあわせて移動率・方向にまだまだ課題が残る。
また、今シーズン小回りが迷走しているので、悲しいかな雪面状況にあった滑りどころではない。


栂池では、先シーズンより“点数公開制”
(3人の検定員が協議してその場で点数を
公開する)としているので、とにかくわかり
やすい。また他人の滑りを見て点数を考える
ことが出来るのでコーチングの勉強にもなる。




種目順に分析していくことにする。

 フリー
スロースターターな僕にとって、朝一番に
高速系の種目をするのは苦手であるが、こういった状況でテンションをあげていくといった練習も必要だと前から思っている。
ターン前半でテールが少しずれてしまったが、足元から前後の移動を明確に出して滑ろうと心がけた。また硫安が入ってパックされたバーン状況なので急激なエッジングは厳禁だと思い、切り替えは特に慎重におこなった。練習通りの満足な滑りではなかった。 80点

 整地小回り
自分の滑りがまとまっていない気持ちでスタートをしてしまっていた。パックされた状況では以前の滑りでよかったはずだが、いろいろ考えながら滑ってしまい、結果外足加重が軽くなり、体も谷に落とすことが出来ず、気がついたらゴール地点だった。 78点

 整地大回り
しっかりと前後の移動を表現し、尚且つ谷回りの内への移動量を少なくすることによって、丁寧なターンをイメージした。谷回りの重心の移動もスムーズにおこなえ、途中の地形の変化にもうまく対応できた。あともう少しターン中盤で加重が出来れば板はもっと走ってくれるが、だいたい練習通りの滑りが出来た。  80点

 中回り
得意な種目が裏目に出た。脚のストロークを出して躍動感のある滑りをしようと思い、内に入りすぎてしまった。結果的に前後の運動から左右の軸移動になってしまった。マイナス点を取り返そうと欲が出たのが失敗原因のひとつである。 79点

 不整地大回り
斜面が荒れることがなかったので、地形が少しうねっている部分を利用しての不整地大回りになった。中回りの失敗をふまえて、とにかく内に入ることは避けるように心がけ、外足を中心に安定感を求めて滑った。 80点

 不整地小回り
積雪量が十分でない為、コブはなくハードパックした斜面は荒れることがなかった。よってほぼ整地状態での不整地小回りとなった。得意種目がなくなるとはかなりの痛手である。 79点




やはり、100パーセントの滑りでなくても合格点が出るように安定した技術が必要だと感じた。今回は大回り系種目に関しては、満足な滑りではなくても合格点は出せているのだが、やはり整地小回りは大きな課題として残った。エッジを立て気味で小回りをしてしまうといった癖を直していかなくてはならない。
基本的な組立は間違っていないので、今シーズンやってきたベースを確実に身につけてまた次回挑戦しようと思った。


今回の受験者数は36名、合格者は3名となった。