クラウン第二章

平成20330

場所:栂池高原 チャンピオンゲレンデ

天候:晴れ

昨年、残念な思いをした栂池で再び受ける事にした。

事前講習は昨シーズンと同じ吉岡和彦先生。吉岡レッスンは末永さんと共通した部分が多く、昨年でレッスン方法などを理解したので、僕からの質問を加えて理解する方法でいこうと思っていた。

滑りを見てもらって前年よりはかなりレベルを上げてきたなと褒めてはもらったが、失敗する場合もちょくちょくあり、今後はミスを減らすことが大切だと言われた。確かに失敗する場合はかなり目立つ失敗ターンをしてしまう。またシーズン終盤にかけて調子を落としている小回りなどは、ミスの確立が高い。この原因は思い当たる節があるので、また来シーズンへの課題として取り組もうと思う。

栂池では、前回より“点数公開制”(3人の
検定員が協議してその場で点数を公開する)
となり、今後はこの方式でプライズテストを
行うようだ。点数を記録して、あとで
協議するよりも公正確実に行えるらしい。


大回り
整地されたバーンに硫安が入り、硬いバーンかと
思えたが、実際はさほど硬くなかった。
受験者の傾向でエッジを強めに立てて滑る人が
多く、斜面状況にあってない滑りが見受けられた。
13番目スタートなので綺麗なバーンで気持ちよく
滑りすぎた。途中1ターン谷回りを失敗したが
なんとか80点。

不整地大回り
緩んだ雪質で荒れたバーン。距離も短く、幅も狭い。スタートしてから斜面が落ち込んでいる為、スタート位置からは斜面が見えず、前に滑っている人から状況判断することは出来ない。難易度としてはかなり高い状況。
小回り用のスキーを選択し、少し小さめのターン弧でレイアウトしたほうが良い状況だった。大回り用だと距離が無いため、斜面に落とされていると判断されやすく思えた。
慎重に滑りすぎたのと、右外足を悪雪でとられバランスをくずした。完全な作戦ミス、
78点。

不整地小回り
結構深いコブ。スタートしてからはスピードが出ないのでバンクの上を通ることが出来ない。コブ溝に入って吸収処理をミスしてしまった。スピードがついてきてからは、バンクを利用してコブ溝を通らず、脚のストロークを見せることが出来た。最初の失敗がもったいなかった、
80点。

フリー
照りつける太陽でバーンは弛んだ状況。整地大回りよりもさらにスキーの面を利用した滑走技術を必要とする状況となった。
不整地大回りの失敗を挽回しようと意気込みすぎて、谷回りの内傾角をしっかりと見せようという思いが、軟雪考慮しない滑りとなってしまった。終盤、雪がかなりゆるんだ斜面部分でスキーが詰まってしまい、痛恨のミス。79点。

中回り
バーンはさらに弛み、かなりのグサ雪になっていた。中回りの気をつける点として、ターンサイズが小さくならないようにしなければならない。
先に滑る人達のターンサイズが徐々に小さくなっている。同じようなサイズにならないように少し大きめで滑った。あとで検定員に聞いたところ、滑りの質は問題なかったが、ターンサイズが少し大きくなりすぎて、軽快感がなくなっていたとの事。構成ミスの79点。

整地小回り
最終種目となり、バーン状況は滑ってから状況に合わせていく対応能力が特に必要だった。軟雪で板が走りにくく、技術に差が出る種目となった。
スタート位置とゴール位置が若干ずれている感じがしたので、ゴール位置のフラッグを目標にラインをはずさないように気をつけた。あと、板を回しこむことも忘れないように気をつけた。右ターンと左ターンの雪質に差があり、右外足のターンが詰まり気味だった。ややスピード感に欠ける滑りとなってしまった。79点。


今回感じたこととして、失敗してもそれをカバーできる得意種目を持つことは、とても大切だと思った。そして得意種目は絶対に失敗しない安定した滑りにする事。また80パーセントの滑りでも合格点に達することが出来るよう、レベルを高めていくのも必要である。
今回の整地大回り・不整地小回りはミスしつつも合格点に達している。その他の種目も、そこまでレベルを引き上げるために、また練習していく決心がついた。

今回の受験者数は35名、合格者は2名となった。