不整地対策キャンプ

平成194月14〜15日

場所:白馬五竜

不整地対策キャンプ。もちろんプライズテスト対策のキャンプです。

しかも今回はモーグルのF-style会長の角皆さんと白馬五竜スキースクール主任検定員の松本雅典さんのコラボレーションキャンプです。

今回のコンセプトはモーグル技術と基礎技術の融合。両方の技術をうまくMixして滑りを洗練させる。角皆さんはモーグルの滑りだけでなく、基礎の勉強もされていました。話の中で技術選の滑りの事も出てきましたし、もちろんモーグルの滑りの事(フィンランド型・アメリカカナダ型やストックワーク、吸収動作についてなど)も出てきました。特に今年の技術選の傾向については僕が思っているような事と似た所があったので、違和感無く講習を受ける事が出来ました。また、未知のモーグル系の滑りについては知らない事が多かったので、新たな知識として勉強になりました。その他、体軸について1軸・2軸・中間軸・X軸などやいろいろな説明もありました。

今回参加者は10名で1班編成でした。しかし普通と違うのは講師が2人。角皆さんと雅典さんが適所にアドバイスをいれてました。普段なら講師が先に滑り、下でアドバイスを受ける。しかし2人いれば、上部で滑る前に補足的アドバイスをさらに追加してもらえる。また最後には見本の滑りを見せてもらえる。この“12講師”体制はとても良いと思います。

整地でのバリエーショントレーニングは雅典さんが主導になり、そしてコブでは角皆さんにバトンタッチ。バンク滑りからスライド滑りまで幅広くおこなわれました。そして不整地大回り。不整地大回りに関してプライズテストの事前講習などではあっさりと説明して終わる事が多いのですが、今回はしっかりとコンセプトから説明を受け、不整地にマッチした体の使い方などを理解した上での滑りという事で大変勉強になりました。

最後にはビデオを撮り、不整地小回りと不整地大回りの滑りを主任検定員の目から点数をつけてもらい、最後にミーティングで説明&課題を受けました。

今回のキャンプでは不整地小回りについては、僕が目指している滑りのコンセプトにとてもマッチしました。あとはバーン状況に合わせて、滑りをアレンジしていく練習をしていくつもりです。不整地大回りについては大まかな感覚はあったのですが、今回しっかりとしたコンセプトを確立できたのでとても勉強になりました。またビデオ撮影の為にアシスタントがついたりと、至れり尽せり体制でした。











         ↑主任検定員の松本雅典さんと角皆会長↑
     雅典さんの滑りはとても華麗、角皆さんは50歳を超えているとは思えない滑り。

今回のポイント

雪面に圧をかけながら腰をターン内側にセットする

板をしっかりと回しこむ

雪面抵抗をしっかりと受けられる体制(体軸)を作る事

しっかりとしたX軸をうまく活用する事

ストックワークは邪魔にならないような、体に負担のかからないような突き方をする事

板の引き込み、送り出しをしっかりとする事

スピードが出てきた場合の吸収動作は脱力的な体の使い方をし、谷回り(コブでは伸ばし動作)を意識する